紀伊半島 紀宝町 大烏帽子山 (362m) 2010年12月30日

所要時間 8:46 峠−−8:48 林道入口−−9:00 林道終点−−9:20 大烏帽子山 9:22−−9:32 林道終点−−9:40 林道入口−−9:42 峠

概要
小畑集落南側の峠より往復。尾根南側に廃林道があり210m付近の尾根近くで終点、ここに大烏帽子山の古い標識ありで以前は登山道があったらしい。急な尾根を登り山頂へ。東に開けて展望のいい場所であった。井田方面に立派な登山道が通じていた



 大烏帽子山は相野谷川、大里トンネル、尾呂志川と熊野灘に挟まれた山域の最高峰で地形図では道はないが、里に近い山なのでどうにでも登れると予想した。車道で一番高い所に到達できるのは山頂西側の小畑集落で、ここから適当に登ればいいだろう。

この峠から歩きだす 峠南側

 神内川沿いの県道を北上し、子安集落で右に入る細い道に入る。川の右岸沿いの細い道を遡上するとやがて小さな峠を越えて果樹園畑の平坦地に出る。この峠から取り付くことにして峠北側の平坦地に車を置いた。

籔に突入 尾根に出ると林道出現

 峠北側は人家らしき建物があり、その庭先を横切って斜面に取り付くのは気が引けるため、峠南側から取り付くことにする。畑にするためだろうか、削られた平地があるがその先は籔で、しかも棘混じりで通過は厄介だった。でも廃道らしき道があり、竹藪を抜けるとこれまた削られた切通しに出て、これから登る山側には林道が伸びていた。地形図にない林道だが方向的に使えそうなので、車止めの鎖を越えて歩きだした。

廃林道と化す 一帯は植林の斜面

 最初はコンクリート舗装だがやがてダートとなり、草ぼうぼうで廃林道らしい。途中で2つに分岐するが、右手は巻き気味に進んでいるが左はジグザグに高度を上げているようなので左に進む。斜面は杉の植林だが密度は低く斜面一面藪に覆われており、林道が無いと苦労しそうだ。斜面よりも尾根を進んだ方がいいかもしれないが、尾根上の植生は不明だ。林道をジグザグに上がると尾根直前で終点となり、獣道なのか踏跡らしき筋が尾根に上がっていた。

林道終点 尾根上には意外にもこんな標識が
シダの植林帯を避けて照葉樹林を登る 途中にも標識があった

 尾根に出るとなんと「大烏帽子山」の標識が出ていた。古ぼけているし踏跡は薄く藪に覆われているので廃道だと思われるが、以前はここを歩く人がいたようだ。踏跡は全く消えてしまったわけではなく、シダ藪の中に筋が続いている。ただし、尾根左側(東側)斜面は自然の照葉樹林で地面にはシダは生えず地面が出ていて障害なく歩けるため、尾根上をわざと東に外して高度を上げていく。結構な傾斜で効率はいい。

シダ籔はこのレベル 植林帯の踏跡を辿る
太い尾根に合流 登山道の標識

 やがて一面が杉の植林帯になると点々とシダ籔が登場するので、それを避けながら上がっていく。やがて右から太い尾根が合流、それに乗って左に進むと突如として立派な登山道が出現し、右に下る方向には「井田上野」と書かれていた。後で地図を見たら南に延びる主稜線を末端まで下っていくと井田上野に達するのであった。尾根上の縦走路というわけだ。

間もなく山頂 大烏帽子山山頂
大烏帽子山から見た千穂ヶ峯 ここは空白です
大烏帽子山から見た熊野灘

 登山道合流から僅かで大烏帽子山山頂に到着した。登山道があるとは予想していなかったし、標高的に樹林に覆われて展望が無いと思っていたが、山頂付近は伐採されて海側に展望が開けていた。南には朝方登った千穂ヶ峯の頭の部分が見えていた。これなら元日の初日の出に登ればよかったかなぁ。

 帰りも同じルートで戻った。

 

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